MIRAI KIDS
児童発達支援事業とは、障がいがあるお子様や発達に遅れのあるお子様が通う場所です。就学前6歳までの子どもたちを対象として受け入れており、日常生活の訓練や機能訓練を行うことを目的とする通所施設です。また利用児童の家族に対する支援も実施します。
有資格者による「運動療法」「食育」「成功体験」の専門的な3つの柱で、子どもたちの「生きる力」である「非認知能力」の向上を目指していきます。
子どもたちに「生きる力を伸ばし、安心できる居場所」を提供し、親御さんには「育児から離れて一息できる場所」を提供します。
みらいスイッチでは「楽しく体を動かす!」をモットーに日々の活動にコーディネーショントレーニング(運動神経を養うためのトレーニング)を取り入れ、様々な運動を通じて体の使い方を学んでいきます。
体を動かすことで、脳の発達も同時に促し、子どもたちの非認知能力を伸ばす取り組みをしています。
産まれてから成人するまでの過程で身長や臓器が大きく成長していきますが、その成長具合をグラフで示したものがスキャモンの発育曲線です。
神経系生まれてから5歳ごろまでに成人の80%、12歳までにほぼ100%完成します。運動能力の向上のためには神経細胞を刺激し神経系を発達させることが重要です。
運動によって増える脳内物質には、活動性がアップするノルアドレナリン、意欲や前向きな性格、幸福感に関係のあるドーパミン、脳に安定性を作り出すセロトニンなどがあります。
また定期的な運動で、脳内物質だけでなく、神経伝達物質を受け取る受容体も増え、さらに脳は活性化されるようになります。
コーディネーショントレーニングを行うことで、
みらいスイッチでは子どもたちが「食」に関する正しい知識と「食」を選択する力を習得するための取り組みをしています。
食育とは、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する能力を習得し、健全な食生活を実践できる人間を育てることを意味します。
朝食を摂ることで「イライラする」「集中できない」といった訴えが少なくなり、心の状態を良好に保つことができます。
誰かと美味しく楽しく食べることに意味があるため、周りからそう思われるようなマナーや食べ方が身につきます。
偏った栄養バランスの食事は体を不健康にするため、免疫力が低下し、病気になりやすくなります。添加物や農薬などの蓄積などによりアトピーやアレルギーが発症しやすくなります。
家族や友人と一緒に食事をするだけでも心が満たされ情緒が育ちます。体の成長のみではなく心も成長においても、誰かと食べる食事は大切です。
知的あるいは発達に障害を抱えた子どもにとって、アレルギーや偏食の問題解決は重要であり、将来、自立して生活を始める時、自炊力や健康管理、上手な食材購入は生きる力そのものとなります。その力をできるだけ幼い頃から養って送りだせるよう努めます。
スーパーに行けば、比較的安価で手に入れることのできるうどんですが、小麦粉から作ると多くの加工工程があり、体力も使うことを実感できます。「残さず食べたい」「料理してくれる人に感謝」など感じてほしいです。
佐賀県産のお米と海苔について説明をし、食材に興味をもたせてから調理することで、地産地消の大切さや、佐賀の豊富な食材について学んでほしいです。
食事の時間以外の食育ではさまざまな活動がありますが、ゲームや遊びであれば手軽に、また偏食のあるお子様でも実践できます。
紙芝居では子どもたちにお話を楽しみながら、知識を身につけられます。食べ物をよく噛んで飲み込むことの大切さ、ハンバーグなどの食べものの作り方紹介など、紙芝居にできるテーマはさまざま。たとえば、ハンバーグ作りの紙芝居では、単に作り方を紹介するだけでなく、「卵や乳製品にアレルギーを持つ人がハンバーグを食べるにはどうすればいいか?」など食物アレルギーについても考え、学ぶことができます。
カードに描かれている食材から何ができるかを当てるゲームです。たとえば「お米」のカードで絵合わせする場合には、「おせんべい」や「お団子」が描かれているカードを選ぶことができます。同じ食材でも、全く違った食べ物ができることを知ることによって、食に関する関心と知識が身につきます。
野菜の切り口に絵の具を塗り、スタンプを作ります。合わせて断面からなんの野菜かを当てるクイズを実施しても良いでしょう。ただスタンプやクイズを楽しむのではなく、なんの野菜か、どんな特徴があるかを学びながら野菜に関心を持たせられます。食べるのが苦手な野菜があってもスタンプやクイズで楽しんだことで、興味を持つかもしれません。
ご飯は赤、野菜は緑、そのほかは青に分類し、1つの食べ物にどんな食材が入っているかを一緒に考えて分類します。たとえばカレーには何が入っているかを一緒に考え、にんじんやジャガイモなどと回答が出れば何色に仕分けるかを答えてもらいます。分類した食材ごとに、なぜそれを食べるのが大事かを教えられます。
体験は「事実」である一方で、経験は「解釈」です。自己肯定感を高めるためには、成功体験を「能力」に結び付けて解釈し、出来なかったことは「努力」に結び付けて解釈することが重要です。